10月3日の夜、カトリック高宮で、アシジの聖フランシスコの
「トランジトゥス」(帰天際=天への移行)を祝いました。
「生前より「聖者」と見做されていたフランシスコでしたが、
晩年(ばんねん)は様々な病に苦しみ、 「死」をも逃れることは出来ないと悟りました。
そんな中にあって、眼病(がんびょう)による盲目の闇の中で「太陽の賛歌」を歌い、
太陽、月、星、風、水、火、大地を通して神を賛美し、
そして「死」をも「神が創造された兄弟姉妹」として
受け入れていきます。
裸で十字架に掛けられた主に倣い、裸で大地に横たわり、
弟子達に言いました。
「わたしは自分の使命を果たしました。
キリストがあなた達の使命を教えてくださいますように。」
ヨハネ福音書の「過ぎ越し」の箇所が朗読される中、
詩編と「太陽の賛歌」を歌いながら、眠るように天に召されました。
兄弟の一人は「輝く星の形をとった、彼の幸いなる魂が・・
天に向かう道を真っ直ぐに昇って行くのを見た」ということです。」
私たちはそれを思い起こして、私達も神の恵みによって自分の使命を悟り、
すべてのものの中に神を観ながら、日々を喜びのうちに歩めますよう、
聖フランシスコの取次によって祈りました。